「蝶々さん(上)(下)」 市川森一

蝶々さん(上) (講談社文庫)

蝶々さん(上) (講談社文庫)


蝶々さん(下) (講談社文庫)

蝶々さん(下) (講談社文庫)



プッチーニのオペラで有名な「蝶々夫人
名前だけは聞いたことあったけど、どういう内容かも知らなかった。
ドラマ化するから、その前に読んでおきたいなと。


オペラの方では蝶々さんの人となりはかかれないようだ。
「長崎の芸妓がアメリカ海軍兵士と恋に落ち、子を宿すものの、
その子と海軍兵士と別れ別れになって、自害する。」
それが、大筋であるけれど根本的なところが抜けている。


彼女が自害をした理由。
海外の人からしてみれば、理解に苦しむ部分なのではないか。
そこに新しい物語を吹きこんだのが作者であった。
蝶々さんこと主人公の伊東蝶を貧乏士族の娘として話を進める。
士族の娘だからこその自害、という形で意味のある作品になったと思う。


オペラも観てみたいな〜。