「信長の棺」 加藤廣
- 作者: 加藤廣
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2005/05/25
- メディア: 単行本
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知人からの推薦。
それも、3年前以上昔に薦められた本。
1度は読もうとしたけれど、途中放棄したので再チャレンジ。
日本史上の謎と言われている本能寺の変後に消えた織田信長の遺骸。
その謎を「信長公記」を書いた太田牛一の視点で解き明かす歴史ミステリー。
織田信長の死に関しては様々な不審な点があるのは周知の事実。
中でもその不審さを一層際立たせているのが発見されなかった遺骸である。
次に、明智光秀の謀反は衝動的なものだったのろうか?
それとも計画的なものだった?それに、なぜ謀反した?
加えて、明智光秀を討った豊臣秀吉は、なぜ中国大返しができたのだろう?
こうした謎を中心にして、豊臣秀吉の出生の謎に迫りながら、
核心となる信長の遺骸のありかへと導いていくストーリー。
出だし、なかなか波に乗れず、上巻の半分に1週間近く時間をかけてしまった。
でも、後半の謎が解明されていくにつれて、スピードが上げられた。
下巻はわずか半日足らずで読み切れた、それだけ面白かったと思う。
総じて楽しめたけど、途中までは牛一が主体的に動いていたのに、
後半は、すごく受け身な感じになってしまったのが残念。
あと、牛一と忍びの女の色恋は必要だったのかなぁ…なくてもいいんじゃ??
本能寺シリーズと呼ばれる他の2冊に手を伸ばすかは、思案中。