「すべてがFになる」 森博嗣

すべてがFになる (講談社文庫)

すべてがFになる (講談社文庫)


2012年の1冊目は宣言通り森博嗣さん。


昔からよく薦められてはいたものの手が出せなかった作家さん。
薦めてくれる人の多くが、「理系志向」の人だったので
「超文系志向」の私には敷居が高いと、勝手に「読まず嫌い」してました。


でもって、年末これまた「超理系」な知人から薦められ(笑)
新規開拓の意味も込めて読み始めてみました。


密室から飛び出した死体。究極の謎解きミステリィ
孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士。
その孤島へ偶然やってきた大学助教授・犀川創平とお嬢様学生西之園萌絵
博士の部屋から両手両足を切断され、ウェディングドレスを着せられた死体が出てきた…。


コンピューター言語・さまざまな事象の捉え方など
私が普段考えないような思考で書かれているので、
最初こそつまづきはあったものの、慣れてくると面白くなりました。
文章全体が理論的であって感情的ではないのも今まで読んだものとは違いました。
もちろん理論だけで殺人は起こらない、感情だって少しは関係あるけれど…。
でも、今まで読んだミステリーは感情に訴えるものが多かったので新鮮でした。


でも、面白かった〜!これは今までにない世界が広がるかも!
物事の捉え方の違いは、ちょっと勉強になりました。


シリーズでたくさん出ているようなので、いろいろ読んでみようと思います。