「花散らしの雨 −みをつくし料理帖」 高田郁

花散らしの雨 みをつくし料理帖

花散らしの雨 みをつくし料理帖



みをつくし料理帖2作品目。


登場人物は、1作目から変わらずの人々はとても生き生き。
そこに新しいキャラクターも登場して、作品に色を添える。
そして、それぞれの心情は回数を重ねるごとに変化している様子。
本心や素性の分からない人もいますが、それは今後に期待。


主人公の澪が、料理人としてやっていくと決めた前作。
今作は、新たに店を移したところにやってきた妹分「ふき」の話。
前作からの因縁、登龍楼とのいざこざに始まり…。
幼馴染の野江の話、長屋のおりょうさんの話。
そして、ようやく出てきた澪のほのかな恋の話。


澪が「つる屋」で出す料理は、どれも本当に美味しそう。
天ぷらや、葛饅頭の出来上がる様子は、読んでいる私も思わず喉がなる。
それから、忍び瓜なんてなんとも風情ある名前の料理まで。


やっぱり旬のものは旬で食べるのがいいのだな〜と。
いつでもどんなものでも手に入る世の中だからこそ、
季節のものを料理に取り入れるようにしたいものだな〜。


6作が既刊のようなので、とりあえず残り4作読みます。