「死神の精度」 伊坂幸太郎

死神の精度 (文春文庫)

死神の精度 (文春文庫)


伊坂幸太郎さん、これまた結構ひさびさに読む。
数年前にはまって何冊かまとめ読みしたんだけどな〜。
特にわけもなく、なんとなく遠ざかってました。


CDショップに入り浸る。
名字が町や市の名前。
受け答えは微妙にずれている。
素手で他人に触ろうとしない。
そんな人がいたら、それは死神?
死神たちは対象者を1週間調査した上で死の可否を決める。
死神「千葉」が出会う6つの人生とは。


千葉の微妙にずれた受け答えが、浮き彫りにする人間の性。
クールな千葉の言葉が、人間の悲しい習性を導き出す。
1つ1つの話が独立して、完結していながらも
最終話で、それぞれがリンクしていくのが分かる上手さ。
あぁ、やっぱりこういうのが伊坂ワールドだーと思いながら。


あと、途中で出てくる青年が重力ピエロの春とは。
この青年、何者?って思ったけど思い出せなかったよ…。
仙台・落書きのGOD、軽妙な受け答えで気付けー(笑)
こういう作品間リンクも伊坂作品だなーと思います。


それから、この映画を見たような気がする。
なので、主演だった金城武さんの残像がちらちら。


伊坂さんやっぱ面白いなー、いろいろ読み返そうかな。