「想い雲」 高田郁

想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)

想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)


みをつくし料理帖3作品目。


主人公の澪の運命でもある「雲外蒼天」という言葉の通り、
今回も見事なまでに様々な災難に見舞われます。

澪の奉公先であった天満一兆庵の若旦那の行方に関する話。
前の「つる家」があった場所に建てられた同じ屋号のお店。
そして、同じ奉公人のふきの弟が疾走する事件。


でも、何よりも澪の幼馴染の野江との一瞬の再開シーンは読み応えアリでした。
前の年に引き続き、八朔のお祭りで野江が住まう置屋の遊女の協力。
これを映像化したら、さぞかし美しいものになるのではないかと思うのです。


ちなみに、澪のイメージは蒼井優さん。
N○Kあたりでドラマ化してくれたらいいのにな。