「怪笑小説」 東野圭吾

怪笑小説 (集英社文庫)

怪笑小説 (集英社文庫)



久々に、東野圭吾さん。
「○笑小説」シリーズの新刊が出たのを知ったので。
このシリーズはまだ読んだことなかったのでまず最初から。


どの話も、人間のもつダークな部分に焦点を当てながらも、見事に笑いに昇華。
本格ミステリーで、どんどん新しい作品を生む方だけど、こういう短編もあるんだ。


好きだった話は、「鬱積電車」と「あるジーサンに線香を」。
「鬱積電車」は、作品のその後を想像したら、うわー!となる(笑)
「あるジーサンに線香を」は、元ネタの「アルジャーノンに花束を」を
読んでいない私でも、心に残った話でした。


あと、ブラックユーモアというよりただ単純に笑えたのが「超タヌキ理論」
主人公の思い込みの激しさと、それを裏付けただろう時間を想像したら…。


ガリレオシリーズや、加賀シリーズなどを書いている人とは思えないほど
ライトだけどブラックな笑いがたくさん詰まってました〜。
残りの「○笑小説」シリーズも読んでみようっと。


あと、止まっちゃってる加賀シリーズも読もう。