「悪意」 東野圭吾

悪意 (講談社文庫)

悪意 (講談社文庫)


久々の加賀恭一郎シリーズ。


人気作家が仕事場で殺害された。
発見したのは作家の妻と幼なじみ。
犯行現場にやってきた刑事、加賀。


犯人逮捕までは早い。
だけど、その動機をなかなか犯人が語ろうとしない。
加賀は、その動機をあらゆる角度から探そうとする。
そして、最後にたどりついた答えとは…。


完全に犯人の手によって、ミスリードされました。
書かれている内容が主観的な「手記」であるということを
ついつい忘れて、客観的な「事実」として考えてしまった。
途中、何度も騙され残りのページ数を見て
「まだ、何かあるの?どうなるの?」と読み進めました。
最後の加賀の推理を聞いて、「そっちか!そうなのか!」と。
そして、タイトルに込められた「悪意」の意味がストンとおちる。


加賀シリーズも4本目を読了となりました。
未だに加賀のキャラクターがつかみきれないというか。
なんだかまだまだ腹に一物抱えてる印象。
とりあえず、5作目がすでに積読にあるので、近いうちに読むさー。