「イニシエーション・ラブ」 乾くるみ

イニシエーション・ラブ (文春文庫)

イニシエーション・ラブ (文春文庫)


知人の推薦本。
読んだことのない作家さん。
(本屋で目に止めたこともない)
推薦されなきゃ出会わなかったなー。


あらすじに「絶対、ラスト2行を先に読んじゃダメ!」とある。
先が知りたいタイプ、ネタバレされても平気な私には辛い。
何度もラストを読む誘惑にかられながら、読破しました。


代打で呼ばれた合コンで出会ったマユと僕。
ゆっくりと愛を育み、また恋愛ならではの苦しみもあり…。
と、一見するとただの恋愛本?
これが、どうひっくり返るの…?


ほとんど疑ってかかって、急ぎ読み進めて…。
ラストまでいって、「…!?」となりました。
急ぎ読み進めたので、作者のミスリードに気持ちよく引っかかってた。


自分では、謎を全てを理解するのは難しかったので、
詳しく解説してくれているサイトを参考にしながら再読。
あ〜、これもあれもミスリードだったのか〜…とフムフムと言いながら。


同じくあらすじ部分に「必ず再読したくなる」とありますが、
「再読しないと何も分からない」と言った方が、正しい気がします。
もしくは「再読することで、ようやく理解できる」かな。


これ、一発で見抜いて読み進められる人いるんだろうか。
感覚的に物事を捉える私には難しかったな〜。
読み進めていく途中で、違和感はあるんだけど…。
違和感を感じるところまでで、私はストップ。
論理的に考える人にとっては読み進めるうちに感じる違和感を、
きちんと説明しようと、読み解くことができるのだろうけど。


新しいタイプの本を読んだ気がします。
しかも、作者さん名前から女性かと思ってたら、男性なんだ〜。
調べたところによると、この本は作家さんの「タロットシリーズ」と呼ばれるらしい。
いくつかのタロットをモチーフにして、すでに数冊出てるのね。


騙される覚悟で、またこの方の本を読んでみようかな。