「うさぎドロップ」 宇仁田ゆみ

うさぎドロップ (1) (FC (380))

うさぎドロップ (1) (FC (380))


珍しく、マンガを。
ちょこちょこ読んでてようやく最終巻まで。
近く、番外編も出るそうですね〜。


主人公・大吉は祖父の葬儀でりんという少女と出会った。
どうやら、りんは祖父の隠し子だったらしい。
親族間で誰がりんを引き取るかということで揉めている中、
どこか淋しそうなりんの様子を見て大吉はりんを引き取ることにする。
30歳の不器用な独身男と6歳のしっかり者の少女の共同生活。


大吉の不器用な優しさが、じんわりとりんに伝わっていく様子が良いです。
大吉に大事にされているんだってことを理解していくりんが可愛い。
そうやって成長していった4巻から10年後を描いた5巻以降もまた良い。
あと、この作家さんの作品は脇を固めるメンバーもナイスです。
無駄なものを描きこまない、シンプルな作品であるのも好きな1つ。


最後に向けてりんがようやく導きだした結論。
大吉に大事に育てられてきたからこそ、出した答えなのかなーと。
欲を言えば、ラストに向かっての大吉の心情の変化をもう少し描いて…!
これが番外編にまとめられるのなら、それはそれで嬉しいかな。
(ちょっと検索かけてみたら、やっぱりその後がかかれるっぽい!読みたい!)


私は結婚もしていないし、子供もいないので何とも言えないけれど。
どちらかというと、もう親目線に近いのかもしれない。
将来、親になる日が来たときに、優しく向き合える人になりたいな。