「国境事変」 誉田哲也

国境事変 (中公文庫)

国境事変 (中公文庫)


誉田哲也作品、ジウシリーズのスピンオフ。
手に取らずにいられようか、否(笑)


何者かが密かに上陸し、不穏な空気漂う長崎県対馬
東京・新宿の片隅で発生した在日朝鮮人殺人事件。
捜査を巡り、対立する警視庁捜査一課と公安外事二課。
己れの「信じるもの」を追い求め、男たちは国境の島へ向かった…。


読んで感じたのは、日本にだって国境はあるんだってこと。
島国で、単一民族(いちおうね)で、一歩出ればどこでも海外だし、
国境の意識しながらの生活はあんまりないよなーと。
それを意識せざるを得ないのが、小さな島々なんだ。
対馬の抱える事情は新聞なんかでも目にするけれど…複雑だろう。


ジウシリーズで心を奪われた東さん登場〜、相変わらずです。
ジウシリーズと比べて、女性の登場人物が少なく東の魅力が…(笑)
でも、その分うんと男くさくてそれはそれで面白かったです。
今回は公安警察の話もたくさん出てきて、すこし勉強になった。
日本にもこんな組織があるのか…一般の私には関係なさそうだけど。



あぁ、やっぱりこの人の書く警察小説は楽しいなぁと。
で、次は。。。