「インビジブルレイン」 誉田哲也

インビジブルレイン (光文社文庫)

インビジブルレイン (光文社文庫)


続けちゃったー、誉田哲也氏。
新刊で並んでおりました、手にとっちゃいました。
姫川シリーズ最新刊!待っておりました。
映画版の原作ですから、予習!予習!


姫川玲子が新たに捜査本部に加わったのは…
ひとりのチンピラの惨殺事件。
被害者が指定暴力団の下部組織構成員。
組同士の抗争が疑われたが、決定的な証拠が出ない。
そんななか、玲子たちは、上層部から奇妙な指示を受ける。


暴力団の世界は相変わらずよく分からんけど、少しは分かった気分。
そして、今回のキーパーソンである暴力団幹部がシビレル!
これは…姫川でなくても惚れるだろうよ、よだれでちゃいそう(笑)
これを映画で大沢たかおさんがやると来れば、脳内で妄想全開。


それにしても、1作目からするとずいぶん雰囲気が変わったなぁ。
ひとつは、今回は玲子にスポットが当たり過ぎてて姫川班の影が薄いこと。
菊田もたもっつあんもコーヘーもノリもいて(あと井岡も)
それでストロベリーナイトって感じなのになぁぁぁぁ。
30回くらい「菊田、お前がしゃんとせんから…姫が…」とつぶやきました。


姫川がひとつ成長するために、必要な過程なのかもしれません…。
姫川より上の世代の様子が垣間見れたのは興味深かったです。
だけど、日下やガンテツのキャラクターが生かされてない!
姫川の「忍ぶ恋」に力を入れ過ぎた結果なのかしらん?
倍以上に膨らませることができただろうなぁぁぁぁちょっと残念。
これからも続くことを期待して(作風が元に戻ることを期待して)いる。


ドラマをじっくりと見た後なので、脳内では役者さんが動く動く。
映画公開前に、スピンオフも文庫化しないかな。
そして、ジャンジャン新作書いてほしいなー。