「蒲公英草紙」 恩田陸

蒲公英草紙 常野物語 (集英社文庫)

蒲公英草紙 常野物語 (集英社文庫)



恩田陸さん、「常野物語シリーズ」2作品目。


舞台は20世紀初頭の東北の農村。
旧家のお嬢様の話し相手を務める少女・峰子の視点から語られる。
ある日、村にやってきた不思議な一族の運命。
時を超えて人々はめぐり合い、約束は果たされる。
切なさと懐かしさが交錯する感動長編。


約100年前の世界、19世紀から20世紀へ移り変わる時。
前作「光の帝国」の最初の短編で出てくる春田一族の祖先が出てくる。
「光の帝国」では書かれなかった、彼らの能力の本当の意味が分かる。


時代もあるのでしょうが、語り口調がとても柔らかで。
読んでいて、何となくほっとさせられました。
警察小説とか、ミステリーばっか読んでるせいかな。
恩田陸さんの本もこれで3冊目、楽しくなってきた。