「カラフル」 森絵都

カラフル (文春文庫)

カラフル (文春文庫)


森絵都さんは初挑戦の作家。
映画になったのだよなーとなんとなく知ってたけど。
ま、読まずにいた作家さんの1人です。


生前の罪により、輪廻のサイクルから外されたぼくの魂。
だが天使業界の抽選にあたり、再挑戦のチャンスを得た。
自殺を図った少年、真の体にホームステイし、
自分の罪を思い出さなければならないのだ。
真として過ごすうち、ぼくは人の欠点や美点が見えるようになる。


途中で展開が読めてしまったけど、悪くなかった。
天使プラプラの与えた情報は、再挑戦に必要だったんだなと。
自分の罪がいったい何なのか、思い出すために。
随所に散りばめられた重みのある言葉がたくさん詰まっている。
だけど重く書かれるのではなく、丁寧な言葉なので嫌味がない。
この人の他の作品も読んでみようかな〜。