「季節風 夏」 重松清

季節風 夏 (文春文庫)

季節風 夏 (文春文庫)



もっと緩やかに季節が過ぎてゆくものだと思ってた。
思った以上に静かにこんなに早く夏が来る
(『夏服』 aikoより抜粋)


この本を手に取った瞬間、この曲が頭に流れた。
なので、アルバム『夏服』をBGMにして読んだのだ。



季節風シリーズ3作目、「夏」が主題の12篇。
七夕・梅雨の終わり・アイス・風鈴・冒険・ラジオ体操。
甲子園・金魚すくい・帰省・自由研究。
夏にあるものってどうしてこんなに甘くて切ないのだろう。


好きだなーと思ったのは、親戚が集まってくる「べっぴんさん」と
小学生の冒険を書いた「ぼくたちのミシシッピ・リバー」かな。
他の作品も親子や夫婦・恋人同士の一瞬が詰まっていて素敵なものばかり。


残るは「秋」のみ。
秋が深まった頃、穏やかに読み進めましょう。