「季節風 秋」 重松清

季節風 秋 (文春文庫)

季節風 秋 (文春文庫)



四季の中で一番好きなのは秋。
私が秋生まれなのもあるのだろうけれど。
あと1週間もすればまた一つ年を重ねます。


夕暮れが似合う、秋をテーマにした12の話。
秋の味覚、サンマとギンナン
秋の匂い、キンモクセイ
スポーツの秋、行楽の秋。


暑さが和らいで、うんと寒くなる少し手前。
何をするにもちょうど良くて、ちょっと切ない感じ。
夕闇が迫るのが早くなるからでしょうか。


ギンナンの話が一番好きです。
亡くなったおばあちゃんの思い出話が好きなのかもしれない。


季節風シリーズ、これで4作品全部読みました。
冬から初めて、秋がゴールとなりました。
あとがきを読んだら、この秋が最終巻だったようで。
知らずにいたけれど、ちょっと嬉しかった。


ようやく秋めいてきたところ。
あっという間に過ぎてしまう一瞬を大切にしたいなと思える1冊でした。
重松さんの本はこの4冊のみなので、そのうち長編に挑戦しよう。