「毒笑小説」 東野圭吾

毒笑小説 (集英社文庫)

毒笑小説 (集英社文庫)


東野さんの「○笑」シリーズ2作目。
久々なんだなぁ、前作は2月に読んでるんだ。



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塾にお稽古に家庭教師にと、VIPなみに忙しい孫。
何とかゆっくり会えないものかという祖父派訴える。
それを聞いた麻雀仲間の爺さんたちが“妙案”を思いつくが…。
前代未聞の誘拐事件を扱った「誘拐天国」をはじめ、
毒のある可笑しさに満ちた傑作が1ダース!
『怪笑小説』に引き続いてブラックなお笑いを極めた、会心の短篇集。


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「誘拐天国」も良かったけど、個人的に好きなのを。


「手作りマダム」
これは怖かった。
作品のマダムは行き過ぎだけど、近い人ならいるよなと。
そう思わせるのが目的なんだろうけど…嫌だ。


「つぐない」
これは、全体の中でもNO.1だと思う。
どんな話のオチなのかなぁと思って読み進めると
最後にうっかり涙を流しそうになる。
ここに書かれている脳の話が本当なのかなぁ。
もしそうなら、東野さんの脳に関する知識の豊富さに感服。
違ったとしても、この設定は素晴らしいと思うのです。


そして、ラストには京極夏彦さんとの対談付き。
名作といわれる長編の『秘密』にまさかそんな秘密があるとは。
作家さんって、本当に素晴らしいなぁ。


っということで、京極夏彦さんも久々に読みたくなっておしまい(笑)