「式の前日」 穂積

式の前日 (フラワーコミックス)

式の前日 (フラワーコミックス)




久々のマンガ紹介。


当面は「積読を増やさない、片づける」を目標にしたのに、
マンガを借りてくるという、なんとも分かりやすい計画の頓挫っぷり。


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・結婚式を翌日に控えた男女が過ごす、当たり前の一日。
・離れて暮らす父と娘。ふたりだけの、年に一度の再会。
・初恋の女性の葬儀の日、鯨幕に彩られる双子の兄弟の酒席。
・遠い昔に捨てた故郷カンザスに向かう男の目的は、妹の結婚式。
・俺の中にカラスが宿った?孤独な男と少女の記憶のシンクロ。
・男に拾われて間もない猫が、危急の用らしい留守電を聞くが…。

6作品を収録した、デビュー作。


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twitterをはじめ、各所で絶賛されている1冊。
本当にこの人、新人さんなの??と聞きたくなる。


いずれの作品も、「別れ」が含まれている。
ストーリー自体は、淡々と進んでいく印象だけど、
最後に種明かしされるようなものが多い。
なので、全然あらすじを書けないという…。
皆さんには、ネタバレなしにきちんと読んでほしいと思うので。


一番好きなのは、表題作「式の前日」かな。
表紙とね、タイトルからの先入観で読み進めていくと、
最後にきれいなまでにしてやられる。
そして、急に切なくなって次の話に進む前にもう一度読み返した。
改めて読んで、じんわりとかみしめる。


この方、これからもっと面白い作品書いてほしいな!!
検索したら、長編執筆中らしい。
また借りて読んじゃうかも〜うふふ。