「夜の蝉」 北村薫
- 作者: 北村薫
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1996/02/17
- メディア: 文庫
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「円紫さんと私」シリーズ2作目〜。
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『空飛ぶ馬』につづいて女子大生の〈私〉と噺家の春桜亭円紫師匠が活躍。
鮮やかに紡ぎ出された人間模様に綾なす巧妙な伏線。
主人公の魅力あふれる語りが読後の爽快感を誘う。
私の友人、正ちゃんが勤める書店で本が上下逆さまに「朧夜の底」
私のもう一人の友人、江美ちゃんと出かけた軽井沢での出来事「六月の花嫁」
私の姉の身に起きた、悲しい出来事はどうして起こったのか「夜の蝉」
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表題作の「夜の蝉」が好きです。
私には姉妹のどちらもいないけれど、この姉妹はいいなぁと。
5歳のころの姉は妹が生まれたことを受け入れられなかった。
でも、ある夜の出来事から姉であることをすんなりと納得する。
それを知った私と同じように、とても心が温まりました。
それにしても、円紫さんの洞察力は素晴らしいなぁ。
聞いただけで、その裏に隠れている真実を言い当てる。
そこに至るまでに出てくる落語も興味深い。
知っていればもっと楽しめるのだろうけど、
学ぶには限界があるから、こういうところでちょっとずつ知識を増やそう。
すっかりこのシリーズの魅力にとりつかれました。
3作目までは、古本で購入済みだったのですが、
4・5作目も新刊で買っちゃいました!
一気読みしまーす。